其の十四「丹波与作待夜のこむろぶし」

シリーズもいよいよ14回目!南条VS三島、役者の意地をかけたバトルが炸裂!!

2008年6月7日(土)2:00PM/6:00PM
2008年3月8日(日) 2:00PM

前売2500円/当日3000円
(全席自由。1時間前より整理券を配布)

お問い合せ
06-6211-2506(トリイホール)

出演:南条好輝/三島ゆり子
題字・美術:竹内志朗
監修:水田かや乃(園田学園女子大学 近松研究所
照明:中田裕之(劇団☆流星群
音響:秘魔神(工作室)


(赤字は上演された作品)

生玉心中  今宮の心中  卯月の潤色  卯月紅葉  女殺油地獄

五十年忌歌念仏  薩摩歌  心中重井筒  心中天の網島

心中二枚絵草紙  心中萬年草  心中刃は氷の朔日  心中宵庚申

曽根崎心中  大経師昔暦  丹波与作待夜のこむろぶし

長町女腹切  博多小女郎波枕  堀川波鼓  冥途の飛脚

山崎与次兵衛寿の門松  鑓の権三重帷子  夕霧阿波鳴渡

淀鯉出世滝徳 (50音順)


其の一『女殺油地獄』 2004年7月7日

「女殺油地獄」享保六年(1721)七月、竹本座初演。主人公与兵衛が油に滑りながらお吉を殺す場面が有名。近松晩年の世話浄瑠璃であるが、近代に入って高い評価を得た。天理図書館に浄瑠璃本文を刷った板木が残る。


公演風景


其の二『心中天の網島』 2004年11月6日・7日

享保五年(1720)十二月、竹本座初演。近松晩年の世話浄瑠璃の傑作。紙屋治兵衛・妻おさん・遊女小春の義理をめぐる悲劇として完成度が高い。享保八年の心中禁止令のあと、内題・外題から「心中」の二文字が削除されて刊行された。


公演風景(トーク)

アンケート
「大変リアルでした。こんなにも感動を得たのは初めてのことでした。」(64才女性)
「出来るなら残り全作聞かせて頂きたく思いました。」(16才男性)
「聞く程に話に引き込まれ、この様なお話だったのかと感心しました。」(34才女性)
「迫力満点!なんか鳥ハダがたつようでした。」(48才女性)
「和服姿とってもステキでした。」(61才女性)
「大阪の文学を大変分かり易くご紹介する試み、これからも期待しております。」(48才男性)
「最後の心中の場には固まってしまうくらい引き込まれました。」(29才男性)


其の三『大経師昔暦〜おさん茂兵衛〜』 2005年4月2日・3日

正徳五年(1715)春、竹本座初演。暦を販売する大経師以春の妻おさんが、夫の好色をこらしめるため女中玉と床変わりしたのが、とんだ手違いとなって手代茂兵衛と姦通。駆け落ちの末捕らえられる。近松門左衛門、世話浄瑠璃の三大姦通物の一つ。


公演風景

アンケート
「熱演を楽しく聞かせていただきました。最近は新しい本ばかりを追いかけているのを、古典も読みたいという気になりました。」(66才男性)
「心地良い時間を過ごさせていただきました。」(59才女性)
「近松は現代にも通じる人間の真理を追究してやまないものが流れていますね。今だからこそ意義のあるステージだと思います。」(34才男性)
「難しいと思っていた「近松」がすこし身近に感じました。」(31才女性)
「うちの母も分かり易くて面白かったと、喜んでいました。」(23才女性)
「聞いているだけなのに場面が目の前に浮かび、文楽の舞台を見ているようでした。」(65才男性)


其の四『卯月紅葉』・其の五『卯月の潤色』2005年7月2日・3日

「卯月紅葉」宝永3年(1706)、竹本座初演。古道具屋の娘おかめと婿養子の与兵衛がおかめの父の妾とその弟にはめられ、夫婦心中を図るが、与兵衛だけ生き残ってしまう。

「卯月の潤色」宝永4年(1707)、竹本座初演。「卯月紅葉」の続編。生き残った与兵衛は出家するが、おかめの命日に後を追う。


リハーサル風景

アンケート
「夫婦の絆や愛の深さにとても胸を打たれました。」(30歳男性)
「読み聞かせ形式が新鮮で良かった。想像力を呼び覚まします。」(男性)
「情感あふれる表現に思わず涙いたしました。」(74歳女性)
「原作を読もうと思いましたが三行で寝てしまいました。けれど、ここで聞く話は身体中に入り込んできます。」(50歳女性)
「朗読は動きがないので、単調で飽きるかと思いましたが想像以上に楽しめました。」
(無記名)
「聴いているのに、観ているような・・・実にそのとおりでした。」(46歳女性)
「お二人で朗読されているのに登場人物がとても豊かに表現されていて感動した。」
(21歳女性)
「卯月紅葉の心中の場面が素晴らしく、聴いている時には心臓がドキドキした。」(無記名)
「涙があふれて困ってしまいました。」(50歳女性)
「すっかりとりこになってしまいました。」(48歳女性)
「文楽、歌舞伎でも上演されていない作品に挑戦、ありがたいです。」(64歳男性)


其の六『夕霧阿波鳴渡』 2005年12月4日・5日・6日

傾城夕霧と馴染みの伊左衛門の間に生まれた子を、わが夫・平岡左近と夕霧の子と信じて育てた妻・雪の苦衷が、それぞれの思惑と絡んで思わぬ展開に・・・。


公演風景

アンケート
「とても素晴らしく、目をつむってお聞きしておりますと情景がとても良く浮かんできて引き込まれます。」(57才男性)
「感動しました。これは本当にお芝居です。」(61才男性)
「松竹座で(お芝居を)観ているようです。」(75才女性)
「朗読から現代語の浄瑠璃へと進化しているように思います。」(無記名)
「悪い人が出ていないのに、切なくて最後の方は涙が止まりませんでした。」(48才女性)


其の七『鑓の権三重帷子(やりのごんざかさねかたびら)』2006年3月10日・11日・12日

三大姦通物の一つ。表小姓 笹野権三は、茶道の師匠 浅香市之進の妻おさいと姦通という濡れ衣を着せられ、不義者となって駆け落ちする。市之進は妻敵討ちに出立せねばならず・・・。


公演風景

アンケート
「文楽にはなかった忠太兵衛の場があり市之進の気持ちも分かり、とても悲しい気持ちになりました。」(27才女性)
「めったに読む機会の持てない作品で大変勉強になりました。とても面白く聴かせて(観せて)いただきました。」(女性)
「初めての体験でしたが、とても楽しく息もつけずに1時間半を過ごさせて頂きました。」(57才女性)
「このシリーズは、非情に意義があると思います。」(無記名)
「気軽に古典を楽しめる企画だと思います。」(無記名)
「武士はおかしい位におろかだなぁと、つくづく感じた。」(49才女性)


其の八『心中刃は氷の朔日(しんじゅうやいばはこおりのついたち)』2006年6月9日・10日・11日

鍛冶屋の弟子・平兵衛は、愛する遊女・小かんの窮地を救うために、親方・利右衛門に金を用立ててほしいとすがりつくが、逆に怒りをかって勘当されてしまう。やがて二人は・・・。


公演風景

アンケート
「心中のシーンが迫力があってとても怖かったです。」(28才女性)
「お芝居で観る以上のリアリティー」(女性)
「近松文学に対して親しみを非常に覚える。」(46才男性)
「グイグイ引き込まれる迫力でした。間が素晴らしい!!」(41才男性)
「迫力があって、まさに聞いているのに観ているような実感がありました。」(無記名)
「原本をよみたくなりました。」(56才男性)
「泣けました。語りで心の奥まで見せて頂きはまりそうです。」(57才女性)

其の九『五十年忌歌念仏(ごじゅうねんきうたねんぶつ)』2006年11月7日・8日・9日

但馬屋の娘・お夏と密通していた手代・清十郎は、同僚の企みにはまって店を追放され、成り行きで人を殺めて逃亡する。残されたお夏は狂乱し、清十郎の後を追いかけるが・・・・・。
ご存知!お夏・清十郎の登場です!


公演風景

アンケート
「毎回、異空間へのいざないに感激。」(57才男性)
「とても楽しみに待っていた作品でしたので、聴くことが出来て、とても幸せでした。清十郎の自害からが、たまらなく切ない展開で涙が出そうになりました。」(28才女性)
「三島さんの赤い帯締めがかわいい!」(無記名)
「最後がこういう場面とは知りませんでした。」(無記名)
「観ている様な感覚。頭の中にスクリーンがありました。」(無記名)

其の十『心中二枚絵草紙』2007年3月9日・10日・11日

長柄の大百姓の息子市郎右衛門は、悪性者の弟善次郎にはめられ、勘当されてしまう。市郎右衛門は馴染みの遊女お島との心中を決意し、別れ別れになりながらも互いの面影を追って...。
現代では上演されない幻の作品が、今、鮮やかによみがえる!必聴!!


公演風景

アンケート
「本で読むと難しい内容に思われましたが、声で聴いてみるとわかりやすく、話にのめりこんでいけました。」(無記名)
「心中の場面では、ひき込まれて、涙が止まりませんでした」(八尾市・60代・女性)
「今日はお二人の浄瑠璃も楽しめて、いつもより得した気分です」(尼崎市・50代・女性)
「音響効果が素晴らしかった。今回は目を閉じて聴きましたら、臨場感が高まりました。」(大阪市・女性)
「今回の作品は初めて知りました。異なった場所での男女の心中、おもしろい構成でした。」(寝屋川市・60代・女性)

其の十一『淀鯉出世滝徳 -よどごいしゅっせのたきのぼり- 』2007年6月16日・17日

京都八幡の江戸屋勝二郎は鯉様と呼ばれ、大坂新町の遊里では、その豪遊ぶりが噂になっていた。勝二郎は、主人思いの元手代 新七夫婦の意見に耳をかさず、悪手代 惣兵衛の企みにはまって、ついに全財産を没収されて追放の身となるが......。実際の淀屋追放事件を題材とした、興味深い作品!必聴!!


公演風景

アンケート
「お話の内容に吸い込まれていきました。言葉ってきれいだな…と思いました」(48歳女性)
「公演を重ねるごとに感動が大きくなっていきます」(70歳女性)
「近松作品なのに、ハッピーエンドで意外でした」(50歳女性)
「頼りない男性に、強い女性。今と変わらずなのだなぁと思いました」(無記名)
「どこまでも忠義の新七に涙しました」(無記名)
「最後に新七の想いが伝わってよかったなと思いました」(18歳女性)

其の十二『冥途の飛脚−梅川忠兵衛−〜めいどのひきゃく−うめがわちゅうべえ−』
 2007年10月12日・13日・14日

飛脚屋亀屋の養子忠兵衛は、愛する遊女梅川が他の客に身請けされるのを引き止めるために友人八右衛門に金を借り、ついにはお屋敷に届けなければならない金の封印を切ってしまう...。


公演風景

アンケート
「ずっと頭の中で風景が浮かんできて、あっと言う間の楽しい時間をすごさせていただきました」(無記名)
「目をつぶって聞くと、3人で読んでいるのではなく、もっと多くの人がいるように思いました」(20才女性)
「新口村の別れのシーンがとてもすばらしく、いつもより一段と泣いてしまいました」(50才女性)
「三人のいきがぴったりでとてもよかったです。桂小米朝さんの忠兵衛はとても新鮮でよかったです」(71才女性)
「今までされた作品の再演は、もうないのでしょうか。今回初めて来ましたので」(53才女性)
「お三人の息のあった口調に、時を忘れて聞き入らせていただきました」(46才女性)
「文楽の舞台とは違った感動がありました」(64才男性)

其の十三『心中萬年草〜しんじゅうまんねんそう〜』2008年3月8日・9日

雑賀屋の娘お梅との仲が発覚した高野山吉祥院の小姓久米之介は、法院の怒りをかって高野山から追放されてしまう。
親が決めた祝言の日、お梅は訪ねてきた久米之介と駆け落ちを決意し、闇にまぎれて高野山女人堂にたどり着く・・・。


公演風景

アンケート
珍しい作品 上手く構成されしみじみと聞かせて頂きました。(80代 男性)
300年ぶりの復活というので楽しみにしていました。昔の人は心が純粋ですネ。(50代 女性)
「ナマの声の力」「ことばの力」に感動しました。(60代女性)
頭の中でイメージしながら聞くことができました。しかし切ないです…(20代女性)
普段聞くことのない貴重な作品、ありがとうございました(50代女性)


【近松門左衛門ワンポイント】

◆近松門左衛門とは◆
江戸時代前期に活躍した劇作家。
近松門左衛門の本名は、杉森信盛、承応二年(1653)に越前吉江藩士杉森信義の次男として誕生。その生涯に時代浄瑠璃約九十、世話浄瑠璃二十四、歌舞伎狂言約四十篇をものした。作品として、近松の世話浄瑠璃第一作でもある『曽根崎心中』が有名。

◆辞世の句◆
近松門左衛門は享保九年(1724)十一月二十二日七十二才でこの世を去ります。その二週間ぐらい前に礼装で端座する最後の姿を描かせた自筆の辞世文を残しています。その一文に、もし辞世はと問う人があれば、私が書いた浄瑠璃の作品が後々まで残るならば、その一つ一つが私の辞世だ「もし辞世はと問ふ人あらば それぞ辞世去ほどに扨もそのゝちに 残る桜が花しにほはゞ」(「桜」は桜の板木で刷った板本で浄瑠璃の正本をいう)と詠み、埋み火が消えずに残るわずかな暇に書いたたわいない作品が、後々まで残れと思うだけでも、愚かなことだ「のこれとはおもふもおろかうづみ火の けぬまあだなるくち木がきして」と残している。近松の謙遜と作品への情熱を感じる辞世である。

◆近松門左衛門のペンネームの謎◆
近松門左衛門の本名は杉森信盛(すぎもりのぶもり)と言い、越前吉江藩士杉森信義の次男として誕生しました。信盛は20代で芸能の世界へ入り、ペンネーム「近松門左衛門」を名乗ったのですが、その「近松門左衛門」というペンネームはどこから来たのでしょうか。諸説の中から2つご紹介します。
若い頃修行し学んだと伝承のある近江の「近松寺(ごんしょうじ)」または肥前唐津の「近松寺(きんしょうじ)」から採ったという説は、江戸時代から伝えられています。また、「近江国近松寺の門前の小僧なり」という、隠者気分のおどけた命名であるとの説も研究者によって唱えられています。いずれもこれと言った確証はないそうです。
しかし、近松の活躍によって、近松姓を名乗る歌舞伎役者や、近松を尊敬し『妹背山婦女庭訓』等の名作を生む浄瑠璃作者近松半二が現われたのです。

◆『ひぢりめん卯月紅葉』『卯月の潤色』という題名◆
この作品にはさまざまなキーワードがある。緋ぢりめん、白ちりめん、口寄せ、火と水・・・。中でも、五月十七日の心中に「卯月紅葉」という題は気にかかる。道行に「梅田の梅田の堤を染めし、紅葉笠屋のな、女夫の心中」とあるように、血潮を紅葉にたとえたことは理解できるが、「卯月紅葉」とは何か。これは、「早く色づく」お亀与兵衛二人の姿、求め合う愛の深さを象徴する形容とはとらえられないであろうか。幼さの残る二人が「早く色づ」こうとするばっかりに、大人たちの常識とずれていく、そのもどかしさ・・・。お亀の象徴である緋ぢりめん、死骸の恥を隠したその色は紅、まさに、四月十七日に跡を追う与兵衛は、白ちりめんをお亀色にもう一度染め上げて、二人の世界を完結するのである。(水田かや乃)

◆「近松祭に行ってきました。」◆
10月30日(日)、尼崎にある広済寺と近松記念館で「近松祭」が行われました。そこに、今回なんと、「近松二十四番勝負」にお声がかかり、作品の解説を水田かや乃先生にお願いし、その後『心中天の網島』の中〜下之巻を公演しました。午前中は近松門左衛門のお墓がある広済寺で法要があり、午後からは近松記念館にて、人間国宝の吉田文雀さんによる文楽『梅川忠兵衛・新口村』や高校生や小学生の浄瑠璃、近松音頭とバラエティーに富んだ公演の数々。近松饅頭や近松せんべいも堪能し、とても楽しいひとときでした。

◆「一行、尼崎へ」◆
2月3日(金)、また尼崎に行ってまいりました。今回は、尼崎市の主催事業「ボランティアガイド」の終了式です。「ボランティアガイド」とは、尼崎について色々勉強をし、街の名所、旧跡を案内する人たちの養成講座です。もちろん、尼崎ゆかりの近松門左衛門についても勉強されています。そこで、終了式に激励(?)に参加させていただいたのです。短い時間の公演とトークでしたが、とても有意義な1日でした。


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