昭和40年5月2日

「棒」
 女子寮の女の子たちがキャッキャッきょう声をあげて、若い夜警の男のへやに侵入してきた。
彼は、タクマシイ部品を所有していることで、寮内の評判になっている男であった。
 「なんの用かね。お嬢サン方大ぜいそろって・・・」「あたしたち輪投げあそびをしたいんだけど、あいにく棒をこわしちゃったの」「じゃ、このオレに棒の修理をしてくれといわっしゃるのかね?」「ウーン、修理なんかいいワ。ベッドに横になってもらえばいいのよ」

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